ニュースリリース

【後編】12月7日「医師と考える 今変えるべき健康管理・食事指導の取り組み方」オンラインセミナーを開催しました

前編では、“継続しやすい改善策の提示”として、キッコーマンこころダイニング(以下、こころダイニング)の『糀入りもちもち玄米』を紹介しました。

『糀入りもちもち玄米』は食感が良く、また甘味があり、かつ満腹感が高いので、継続的な食事変容が望まれる。また一般的な白米と比べ、食物繊維や乳酸菌を効率よく摂取できるため、糖尿病予防や肥満予防にとっても強い味方であり、美味しく楽しく続けやすい、制限のイメージをなるべく与えない、生活スタイルに合わせやすいレトルトだけど健康な食事に導きます。

こころダイニングの『糀入りもちもち玄米』と食事指導について語った、こころダイニング代表取締役社長の茶谷 良和様と、櫻岡医師の対談の中身をお伝えします。

―もちもち玄米は他の玄米とどう違うのでしょうか?

茶谷『栄養素が豊富なことで知られている玄米ですが、一般的な玄米の外側は硬くて食べにくいことが多いです。もちもち玄米はやわらかく召し上がっていただけるように、ご家庭の一般的な炊飯器では出来ないほど、高い圧力をかけて炊いています。』

櫻岡『名前の通り、もちもちとした食感があり、塩麴の味がしっかりとついているので、私の場合はですが、こちらのもちもち玄米一品のみでも一食分として十分に感じます。』

茶谷『そのもちもち感というのも、お米自体にもちもち食感のある【金のいぶき】を使用しておりまして、普通のお米の性質より、もち米に近い食感が特徴です。お赤飯に似た食感で、ゆっくりよく噛んで召し上がって頂けます。また、塩麹を加えて炊いているので、噛むほどにほんのりと塩味が感じられます。』

―もちもち玄米をつかった献立でお勧め等ございますか?

櫻岡『日常にあるたんぱく質、副菜、主菜、これらの塩分を落としても、この商品が主食となっているだけで味覚が十分に満たされるように思います。』

茶谷『もちもち玄米にはビタミン・ミネラルが多く含まれています。お野菜など、副菜で栄養素の工夫を頑張らなくても、主食から栄養素を摂取できることがこの商品の良さです。』

―食事指導は1から10までカバーしなければいけないが、もちもち玄米は主食となるのでこれ一つ変えるだけでも、必要な栄養素をある程度賄えるということですね。

櫻岡『そうですね、5大栄養素のビタミン・ミネラルが含まれていますし、これに最低限の副菜があると十分だと思います。加えて、豊富な食物繊維が含まれているため、血糖値スパイクが避けられるといったメリットもあります。

また、玄米を食す習慣をつけようとしても、白米に戻してしまう方が多いようですが、玄米と白米の間を取ったような満足感と塩麴の味わいがあり、献立もやさしい味わいの副菜などで済ませられるので、食事全体の習慣的な変容を期待できます。』

―実はセミナーの事前アンケートに、【健康に関心の低い方への食事指導】について悩んでらっしゃる方が多いようです。

櫻岡『保健師さん、栄養士さんも食事指導についてはかなり苦労されているかと思います。健康指導は見える化が最も大切だと考えておりまして、ノートに食事のレコードをとってもらい、外来診察時に一緒に確認しています。献立や食事の時間・栄養素等について、具体的にアドバイスをすることで、知識を吸収して頂きます。ロジックに伝えることで継続的で主体性のある指導につなげています。』

茶谷『腸内環境について興味をもって頂くのはどうでしょうか。毎日ご自身の便の状態を見て、身体の中を簡単に確認していただけます。毎日の健康状態を見ることができ、腸内環境が体やこころの調子を決めていることにも、体感をもって味わって頂けます。体重計に乗る感覚で毎日便をチェックし、健康な便でなければ、食物繊維をとる・玄米や海藻を食べるなど、ご自分の身体の状態を考えながら食事を考え直していただくのもありかなと思います。』

櫻岡『そういったアプローチも良いと思います、実際にもちもち玄米を食事に取り入れてから、健康的な食習慣に興味を持ち始めてくれた方もいます。

ビジネス街にクリニックがあるので、40代、50代のビジネスマンの男性を多く診ています。外食の多い方に、もちもち玄米を食事に取り入れるよう進めました。「ぷちぷちとした食感が楽しく、ゆっくり噛むことでいつもの白米より満腹感を感じられ、外食時より食べる量が減った」、「食事の物足りなさから間食や寝酒をしていたが、控えることができた」という声がありました。想定していたよりも、感想も結果もポジティブなものでした。

自身の理論に一汁三菜があり、炭水化物の一定化を進めています。もちもち玄米の容量が160gなのですが、「一定量を感覚的におぼえられる、自身で炊事する際にも感覚として食事量に気を付けることが出来た」との声もありました。』

―商品そのものに含まれる豊富な栄養素と、その栄養素を摂る簡便さが非常に魅力的ですね。

【リモートワークなどによる不規則な食習慣】についてのお悩みもございまして、どのような対策が考えられるでしょうか?

櫻岡『基本的に夜8時前に食べましょうと伝えています。血糖値の急激な上昇のピークは、糖尿病の方は2時間後、血糖値の下がりきるころに個人差はありますが、4時間ほどかかります。血糖値が高いまま寝てしまうと、次の日の朝も血糖値が高くないやすくなるので、遅い時間の食事は気を付けてほしいです。がっつり食べすぎずに【さっぱり】をキーワードに食事変容を促すのも一つですね。 【さっぱり】というのは、塩分や糖分を控えて頂く、こってりとした油ものを食べてしまうのはその時点でアウトだと思います。遅い時間の食事はなるべくサラダや春雨などで済ませて頂きたい。』

茶谷『私は現在リモートワークをしておりまして、実体験に基づいてお話をさせて頂きます。 昼食にはもち玄米に併せて、缶詰の鯖をのせ、お味噌汁を付け加えて、他に納豆も併せるなど、あまり調理しなくてよい食材と併せて食べています。 もちもち玄米は腹持ちがいいので、結果的に間食をさけられています。 また、お味噌汁は様々な具を足して楽しめるので、飽きを防ぐことが出来ます。』

―昼食はもちも玄米などのレトルト食品や缶詰など手軽な食材で献立の組み合わせを楽しみ、夕食は出来る限り【さっぱり】めで抑えて頂きたいですね。

【知識や調理方法の動画配信等、より具体的で実践的な指導のアイデア】について、双方実践されていることはございますか?

櫻岡『私の基本的な理論として一汁三菜を推奨しています。コンビニの商品であっても、一汁三菜をベースとしてきちんと選べば健康的な献立になります。詳しくは著書に記載しているのですが、こういった指導も患者さまにとっては受け入れやすい具体的な指導になるかと思います。

私の著書【糖尿病予備軍と言われたら一番に読む本】はコロナ禍で生まれ、10年ほど糖尿病に従事してきて、患者さまが感じていたこと、誤った認識、常識を覆す内容を詰め込みました。さくらメソッドと題して生活習慣改善のHow Toや、一汁三菜、カロリー計算の仕方、GI値など、10年間のエッセンスを記しました。

症状にあった内容の書籍を指導の導入とし、患者様に能動的に知識を取り入れて頂くことも一つのアプローチになります。』

茶谷『こころダイニングでは様々な健康レシピを紹介しております。こころダイニングの商品(もちもち玄米や調味料)を使用したレシピになりますが、例えばジャガイモやブロッコリーを茹でたりレンジでチンして、その上に調味料をのせる、またフライパンでキャベツを素焼きし、調味料をのせるといったレシピがございます。 最近では動画を撮影し、こころダイニングのYouTubeに載せています。 老人ホームで紹介しようとしていた経緯があり、90歳のおばあちゃんでも作れる簡単・手軽なレシピを考案していますので、ご参考にして頂ければ。

また、本日紹介した「糀入りもちもち玄米」ですが、宮崎県産の”金のいぶき”のもちもちとした食感が特徴的です。胚芽の大きさが通常の3倍もあり、この中に栄養素が多く含まれております。腹持ちが良く、食べすぎや間食を防げますし、同時に豊富な栄養素を摂取できます。 こういった商品を患者様の食事に取り入れてもらうといったような、直接的な介入も一つの指導法となるでしょう。』

―今、患者様の病状だけでなく、一人一人の認識や価値観に合わせた、オーダーメイドの治療が求められています。

そのためには、医療品のみでなく、一般消費者向けの商品にまで選択の幅を広げることが必要です。

数多くある商品やサービスから何を選び・どう取り入れるのか、

LifeMaintコンソーシアムでは、既存の商品やサービスを活用し、患者様一人一人に寄り添うアプローチ方法を今後も模索し、紹介してまいります。

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